厚生労働省では、令和5年1月からこれまで紙で行っていた処方箋のやり取りを オンラインで電子的に行う電子処方箋管理サービスを運用しています。
電子処方箋管理サービスにより実現できること
電子処方箋管理サービスの仕組みを通じて、医療機関での処方内容、薬局での調剤結果のデータが蓄積されていき、 医療機関・薬局がそれを閲覧することで今後の診察や処方・調剤に活用することができるようになります。
電子処方箋管理サービスを通じて、患者の過去の薬剤情報や重複投薬等チェック結果に基づく 医師・薬剤師の診察や処方・調剤を受けることができるため、重複投薬や併用禁忌を防ぐことが可能になります。
結果として、患者が窓口で支払う費用の抑制や、残薬の削減(残薬抑制)が期待されます。
電子処方箋が運用開始して1年目となる令和6年1月に、 実際に誰にでも起こりえるエピソードから電子処方箋があると安心なことなどの メリットをお伝えするストーリーなどを集めたウェブサイトが開設されました。
👉 https://www.mhlw.go.jp/stf/denshishohousen_1year.html
エピソードを1つ掲載しましたので、 上記URLから他のエピソードも是非ご覧ください。
電子処方箋のあるベンリな暮らし
薬の飲み合わせの心配が減らせる。
マイナンバーカード1枚で楽ちん。
薬を待つ時間も減らせるかも。
いま「電子処方箋」が、そんなe(いい)医療をつくっています。
従来の紙の処方せんから電子処方箋に切り替えることで、
わたしたちの毎日はどんな変化があるのでしょうか。
エピソード1
「子どもの通院付き添い時、急にパパが行くことになっても安心」
6歳になる娘は、持病持ちで毎日決まった薬を飲んでおり、いつもはママが病院に連れて行っている。
ある日娘が急に発熱。いつも通っている病院を受診したが、その10日後にも再度発熱! いつも通っている病院は休診&ママが仕事のため、別の診療所にパパ(Aさん)が連れて行くことに。
「いつも何の薬を飲んでいますか?」「先日も発熱したということですが薬を飲んでいますか?」と医師に聞かれたけど、 持病の病名は言えても、普段服用している薬剤名、先日の発熱時は薬を処方されたのかはわからない・・・! Aさん、ピンチか・・・!?
でも、安心。娘は普段「電子処方箋」を利用しており、今回訪れた診療所も電子処方箋に対応していたため、 他の医療機関で直近に処方された薬であっても、医師に娘の服用している薬の情報を正確に確認してもらえました。 飲み合わせの悪い薬が処方されることや同じ効き目の薬の飲み過ぎも防いでもらえました。 Aさんもほっと胸を撫で下ろしました。
安心の子育ての一歩は、電子処方箋からですね。
電子処方箋のメリットを解説!
これまで紙の処方箋では、別の医療機関・薬局で処方・調剤されている薬の情報は、 医師・歯科医師・薬剤師は、お薬手帳や患者さんの記憶をもと確認していました。 一方、電子処方箋に対応した医療機関・薬局では、医師・薬剤師等が 電子処方箋管理サービスというシステムに登録された、 ご自身やご家族が服用している薬の情報をデータで確認できるようになります。 お薬手帳を忘れてしまった場合でも曖昧な記憶に頼ることなく、 服用している薬を医師等に伝えることができ安心です。